同窓会、数年ぶりに逢う旧友は一人少ない。そこへ来たのは本人ではなくその弟。

「兄は失踪しました。」

そう言う彼とともに小学校の同窓生たちは吃りの彼との記憶を掘り起こす。

人付き合いの少ない男の行き先を知るにはその思考を知る必要があった。

彼らの思い出を語り合ううちに見えてくる彼の真意は。